2011年同日の国会事故調査委員会発足のための両院議運合同協議会開催から干支が一回りしました。

231208 この日は真珠湾攻撃(1941)、ジョンレノン逝去(1980)、ソ連邦の消滅(1991)、「もんじゅ」ナトリウム漏洩事故(1995)等。
2011年同日の国会事故調査委員会発足のための両院議運合同協議会開催から干支が一回りしました。
国会事故調報告「結論と提言」は以下のように記載しています。
【問題解決に向けて】
本事故の根源的原因は「人災」であるが、この「人災」を特定個人の過ちとして処理してしまう限り、問題の本質の解決策とはならず、失った国民の信頼回復は実現できない。これらの背後にあるのは、自らの行動を正当化し、責任回避を最優先に記録を残さない不透明な組織、制度、さらにはそれらを許容する法的な枠組みであったまた関係者に共通していたのは、およそ原子力を扱う者に許されない知と慢心であり、世界の潮流を無視し、国民の安全を最優先とせず、組織の利益を最優先とする組織依存のマインドセット(思いこみ、常識)であった。
当委員会は、事故原因を個々人の資質、能力の問題に帰結させるのではなく、規制される側とする側の「逆転関係」を形成した真因である「組織的、制度的問題」がこのような「人災」を引き起こしたと考える。この根本原因の解決なくして、単に人を入れ替え、あるいは組織の名称を変えるだけでは、再発防止は不可能である。