2019年師走の福島高校リベラルゼミ

福島高校リベラルゼミは進路指導室の先生方のご尽力で長年継続的に結実する取組。2014年から国会事故調報告に取り組む「ガチリン(ガチ輪読会)」は生徒さん方主導でリベラルゼミから派生してもう8代目。12月初旬に石橋が参上しました。今回素材としてご提供する話題は「福島原発事故とサイバーセキュリティ ~Society 5.0を生き抜くために」。福島原発事故を取り巻く社会構造と通底する「Socirty5.0」の語り。その通底する「モノ」について「進撃の巨人」の壁の世界を疑似体験する中で考えあう150分。先生方・一年生、二年生とも世代を超えて和気あいあいと笑顔のダイアログで飛び交う厳しく鋭い切り口の言葉。たくさん溢れるたくさんの学び。「提言進捗が捗々しくないなら、どんな打ち手を考えるのか」の問いをいただき、そのまま国会の場でお伝えしました。地味にしつこい匍匐前進の一コマ。

以下、いただいたリフレクションの一部を抜粋してご紹介します。
——————–

―自分ではない誰かが現状を変えてくれるだろうと信じて待つだけではいけないのだと思いました。空気を読んで周りに合わせているだけでは何も変わらない未来を歩んでしまうので、よりよい未来を創るために自分で考えられるようになりたいと感じました。

―「壁」について考えたり疑ったりする機会を「中央政府」が国民が知らないところで取り上げている世界の中での「なにが正しいのか」もやもやした。現実の世界ではそのような選択を支持するのが私たちになるので、もっともやもやした。

―自分の言葉がブーメランで返ってくるという痛い経験を何度も繰り返し、多くの人に影響を与えられるような大人になれるように成長してゆきたいと思います。

―同調圧力や集団思考。少数の「疑問を持つ人の意見」が多数の「”今まで”を延命させ続けている人の意見」に押しつぶされてゆく。それで流されるまま変わらない社会を形成してゆくんだな、と情けなく、悔しく思いました。

―一日一日の行動、毎日の小さな変化を大切に積み重ねて、変化してゆきたいです。

―社会が思考停止している今、その空気に呑まれていないか考えさせられた。世間がそう言っているから、ではなく自分で考えなければならないとしっかりと心に留めたいと思います。

―国会や政府に「変えない」と判断させているのは私たちだ。普段から家族や友人と考え、話すことが大切だと改めて思った。しかし思考停止している人にはどうやったら興味を持ってもらえるのかという課題もあると思った。

 

 

DSC_2040

191202写真

DSC_2055

IMG_4015 (1)